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20091220

 始まりの場所

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ただ、遠くへ行ってみたくて
ひたすら海に向かった

道なりにしか進めず
偶然、行き着いた先

そこでは

現実感を麻痺させる遙かな拡がりが
敢然と時の流れを止めていた

時を流すのは、君の自由だ
そうとも
始めるのも、やめるのも
君が決めることだ

そんな態度を目の前に
僕は、呆然と風を受けとめるしかなかった



2005年9月3日
偶然、ここに来ることがなければ
Audi TT Fan は、始まらなかったと思う

ここは、シーサイドパーク


空中にとまったまま
光を反射する空のアクセサリー
離陸直後の航空機のこと
そうやって、視界を楽しみながら
僕は、再び、海へと向かった




かみしめるように、4年前と同じルートを走り




酒々井PAで一休みして




やれた緑と記念撮影




佐原PAには、人気はなく




佐原PAの出口から見える利根川は空よりも青かった


利根川橋の走行は、まるで空中滑走





この川幅は、もう、既に、海と言って良いほど






水郷道路を駆け抜け
道なりに進んで、左折車線を素直に左折すると



海浜運動公園付近
延々と続く堤防が一直線に消失点を結ぶ
これに沿って風力発電機が並ぶ


3kmほど続く直線




単純なコンピュータ・グラフィックの海
日差しに焼けたテトラポットとアスファルト

野良犬が、一匹
そっと、僕の様子をうかがっていた




翼は停止していた
工場の稼働音が低く響いていたが
時は、流れてはいなかった

どこの場所からも切り取られ
いつの時代からも 取り残された空間は

絶えることのない「今」をひたすら凝固させていた





端っこまで、走ってきて
更に、道なりに、進むと




シーサイドパーク



矢印が、さっきまでいたところ


拡大すると、いくつもの風力発電の翼がみえますね
さっきまで、この矢印のところにいました




立ち入り禁止の立て看板を超えた先に
シーサイドパークがあった

そう、流動する砂の力で、道路は封鎖されてしまい
以前のように、偶然、たどり着ける場所ではなくなっていた




かなりの砂の量




ちなみに
2005年9月のシーサイドパーク
結構、緑が生い茂っていますね




現在は、液体のように動き回る砂に覆われています




再び、4年前
まだ、夏の日差しのころ




今回は、冬の弱々しい光の中で
薄い黒い影が、砂浜を何度も行き交う




この先の道路は、完全に封鎖され
Uターンするしかない




放っておけば、まもなく、砂に埋もれて
なくなってしまうだろう
シーサイドパーク




言葉が、自然と口をついて出た
自分自身で思わずかみしめてしまった

カーオーディオからはキースジャレット
ケルンコンサート
Jan 24, 1975 Part 2-c
あまりのはまりすぎ




キャビン内はノーマル仕様へ

















さぁ、お腹が空いた!


この充実ぶりで、なんと2100円




常陸の目の前に駐車しました




100メートルの縮尺のように見えますが
400メートルです
この辺りは、すべてが、でっかくて、広いんです




アスファルトは赤い錆に覆われたように見え
夕陽を正面に見てひたすら走る




溶鉱炉のような夕陽は、周囲をむりやり影絵にしてしまった




初代TTR



いつまでも、走り続けてほしい

 


ディスニーランド





この建物は、かなり高い!
なんだろう?




都心に着くころには、夜が地上まで降りてきていた







 


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